訪問介護が独立開業にはおすすめ

今まで培ってきた介護の知識と経験を生かして独立をする場合は、訪問介護の分野がおすすめです。最低限のコストで独立をすることができるからです。訪問介護事業所を開業するためには、「介護福祉士」や「介護職員実務者研修の修了」または、「看護師や准看護師」などの資格が欠かせませんが、どれか一つを所有していれば、サービス提供責任者として開業することが可能です。ただし、訪問介護事業所の責任者ではなく、経営者や管理者の立場であれば、介護に関する資格は必要ありません。

しかし、現場で働く人には資格が必要になりますし、サービス提供責任者を配置する必要があるので、無資格者が開業するときには、優秀な人材の獲得が欠かせません。とはいえ、人材不足が問題視されている介護業界では、資格と経験を持つ人材の獲得は容易ではないため、開業に際しては計画的に人材の採用も行っておく必要があるでしょう。

それから、訪問介護で得ることができる報酬は、国の基準に沿って介護保険によって支払われることになります。訪問介護事業所の規模や提供する介護サービスの内容によって報酬金額は細分化されるので、どのようなビジネスモデルがあり、自身の事業にマッチするのかを事前に調べておきましょう。

また、事業を運営するための経費についても、あらかじめ計算しておく必要があります。訪問介護の運営で必要なコストは、人件費と事業所の賃貸料などがメインになります。ですから、事業所を維持するためには月々どれくらいのランニングコストがかかるのかをシュミレーションして、頭に入れておくことも重要です。ここで述べたことは、経営者となって介護業界で活躍していくときの基本であり、その他にも押さえておくべきポイントはあるので、じっくりと独立に向けた準備を行うようにしてください。